自分分析学

言葉にしてみたい衝動の行き先

マズローの欲求からみる地球温暖化の「防止」の可能性

(これ全然参考にならないので見ないでください)

地球温暖化の「防止」はどれくらい可能なのか、人間の欲求の視点から考えてみます。

まず地球温暖化の現状について。IPCCコミュニケーターが使用できる共用のプレゼンの一部を抜粋します。

 

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産業革命前から約二度程度(現在と比べて、1~2度)上昇すると、熱波や極端な降水などの異常気象、米や小麦などの収量への影響などに関連するリスクが「かなり高くなるものがある」と言われています。

さらに、4度程度(現在と比べて、3度~4度)の上昇となると、海水面の上昇、生態系や経済的な損害のリスクが高くなる等、「ほぼすべての分野におけるリスクが高くなる」と指摘されています。

このような地球温暖化がもたらすリスクを考えて、国際的には産業革命前から2度未満に温暖化を抑えることが合意されています

 

では、2度の上昇までにどれくらいの時が残されているのでしょうか?下の図を見てください。

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年々、CO2排出量は増加傾向にあるので、現状と同程度の厳しさの温暖化対策が続けば、30年よりも早く2度上昇をもたらしてしまう可能性すらあるそうです。

 

あまり実感できませんが、いずれ人類の存続を揺るがす問題になるのが地球温暖化です。特に日本への悪影響は著しいようで、例えば、台風が巨大化すると言われていて、フィリピンを襲ったヨランダ(死者数6201人、負傷者数28626人、行方不明者数1785人)みたいな恐ろしい台風が日本を頻繁に襲う可能性も十分に考えられているそうです。

 

ここから、この大きな問題について「欲」の視点から考察をしてみます。今回は、温暖化を2度未満に抑えることができるのか、ということに絞って考えてみます。

 

まず、マズローの欲求について5段階と6段階のものを載せます。

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出典:pasokon-kasegu.com

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周りを見渡してみると、地球温暖化への対策は「他者への奉仕」と捉えている人がほとんどです。人類が絶えるか否かの至上命題と捉える人はほとんどいません。だから、地球温暖化の対策をする欲求は、マズロー5段階目か6段階目にあたるとして、ここに該当する人を非貧困層とします。また、以下のサイトより

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世界人口の80%が標準以下の居住環境に住んでいることがわかります。従って、20%の人が非貧困層で「欲」の延長線上で地球温暖化の対策が可能とします。

次に、一人当りの現実的なCO2排出量削減率についてざっくりと考えてみます。日本はCOP21で、2030年度に2013年比で温室効果ガスを26%削減するという無茶と言われている削減目標を立てています。これもかなり雑ですが、日本の削減目標にならって、20%にあたる非貧困層の欲が26%減って、全ての経済活動にそのまま影響し、CO2排出量が削減されるとすると、二酸化炭素排出量は現在の94.8%になります。(0.2*(1-0.26)+0.1*1=0.948)さて、現在と比べて94.8%のCO2排出量になることで2度の上昇は防げるのでしょうか?

以上のように考えた場合だと、答えは「否」となります。

IPCCは、2度の上昇を防ぐためには、2050年には世界の温室効果ガスの排出量を「2010年に比べて40% から70%削減する必要がある」としています。かなり楽観的に見積もったのですが「最低の40%」(2010年比60%)にも及ばず、2度の上昇は妨げることができません。

ちょっとだけ期待していたのですが、、、ちょっと落胆しています。(泣)

では、90%にあたる非貧困層は、最低でも現在と比べてどれくらいの欲になれば良いのでしょうか? 答えは25%。(確かめ算 0.8*0.25+0.2*1=0.4) 非貧困層は欲を現段階の25%にすると言うとなかなかイメージがしにくいですね。空調や電気の使用量を今と比べて25%にすると考えると良いでしょう。また、計算はできませんが、世界における自動化と人口増加が電力消費量に拍車をかけるので、もっと節約した生活が求められるようになるのでしょう。

 

これは、、、、無理ですね。

 

結論

地球温暖化を食い止めることは世界中の20%の人がエコな生活を心がることだけでは不可能なことが分かりました。科学技術の発展により、二酸化炭素をできるだけ排出しない何か、二酸化炭素を吸収する何か、が必要なようです。

また、温暖化は「緩和」はできますが「防止」は非常に厳しいでしょう。従って、自分たちも、暑い日は、帽子を被ったり、水をこまめにとったり「適応」していかなけばなりませんね。