自分の言葉にしてみること

言葉にしてみたい衝動の行き先

(物質的な意味での)文明との付き合い方②〜文明社会の中での健全に生きる為の考え方〜

前回のブログではディベート形式で、物質的に豊かになるという意味合いでの「文明」の功罪について考えた。

これは弁証法を試みたかったからである。弁証法とは、

https://www.amazon.co.jp/3分でわかる-ロジカル・シンキングの基本-大石-哲之/dp/4534044089

によると「哲学的な真理などを導き出す時の思考方法。テーゼとアンチテーゼの物事の対立から、より高次の思考が生まれるというもの」と説明されている。今回は、この思考方法を用いて二つ目のテーマ「文明社会での健全な生き方」について考えてみる。(慣れない思考法なので間違いあれば申し訳ない。。。)

 

今回ディベートをして導かれた真理は

「知性が大事。人の知性の程度次第で文明は天使にも悪魔にも転じる」

ということだ。

文明との付き合い方で人間関係は良くも悪くもなる。文明が人類を滅亡させるか否かも、人間の倫理観と政治力次第。人格の劣化もネットを見る頻度やその種類次第である。良くなるか悪くなるかは人の知性によるのである。

ただ、どちらかと言えば、文明は悪魔に転じている傾向が強いように感じる。多くのメディアで日本人の知性の堕落が指摘されている。知性が堕落してしまった結果、大多数の日本人は文明と上手に付き合えていないようだ。だから、文明社会の中で生きるのであれば、それなりに気をつけて生きていかないといけない。そこで、何に気をつけるか、ということを3点記述する。

 

[文明社会を健全に生きるために気をつけなければならない3つのこと]

 

1.長期的な視野

得てして、文明の汚点は使い始めて時間が経ってから多くの人に認知されている。気候変動、絶滅危惧種、オゾンホール、原発、IT革命、核、等々、後からこれらの問題が発見されたり、指摘されたりした。さらに、残念なのが、問題が明らかになってから気がついて対策を取っていると手遅れになったり、時間が経ってから問題が顕著になったが為に解決の為にも時間を長く要するということである。「塵も積もれば山となる」のであって、問題は小さく見えても、長期的に使われるようになれば、或いは、それが全世界的に使われるようになれば、その問題は取り返しがつかないほど大きくなる。何か新しい物が開発された際は、問題が大きくなってから対処しなくて済むように、長期的な視野を持って、特にその文明の汚点に着目して向き合う必要がある。

 

2.多角的な視野

原発問題を例に挙げる。福島原発事故が起きるまでは、エネルギー問題は3E(Economy・Energy security・Enviromental friendly)の3視点で考えられてきた。福島原発事故が起きてから、ここにSecurityの視点が加わり、4視点(3E+S)で考えられるようになった。その結果、原発に対しての輿論の考え方が大きく変わった。原発が是か非かは別として、大事な視点を設けて考えられるようになったという点において、輿論はより健全になったのである。

本ブログでは文明とは物が豊かになることとしている。物が豊かになることは一般的には是とされている。故に自由競争は是とされていて、グローバルな規模でそれが展開されている。自由競争に勝つためには、各企業は、他社よりも魅力的な商品を製造しなければならない。だから、消費者にとって有益な情報をできるだけ公表し、都合の悪い情報は隠す、又は、探さない。この都合の悪い情報を見つける為に、多角的な視野を持たないといけない。多角的な視野を持って、はじめてその物の全貌が見え、本質が見え、善悪が見え、付き合い方・より良い考え方が薄っすらと見えてくるのだ。

 

3.根源的な視野

多角的に見ても、それぞれの視点が浅くてはいけない。根源的な「そもそも」な所まで考えなければいけない。例えば、再度、原発問題を例に挙げると、価値問題として「3E+Sのうち、それぞれをどの順番でどれほど重要視しなければならないのか」や「そもそも安全とはどれほど安全であれば安全と言えるのか」等、批判的な視点を持って、それぞれの論理や情報を「本当に?」と「なぜ?」という問いかけをしながら、思考を進めていくことが必要である。そうなると、哲学的な所に問いが行き着くので、少々哲学を勉強する必要があるかもしれない。こうして根源的な所まで考えることで、イデオロギーや感情に流されることは少なくなる。

 

以上が、自分の考える文明との健全な付き合い方である。上記に挙げた3点は簡単なことでは無い。常日頃心がけないと、身につかないことである。これからも今回紹介した3つの視野を意識しながら大学生活を営みたい。