本当に、本当に大切なことは当たり前の論理を使えばわかる
当たり前なこと。統計とか科学とかなしでわかること。
何が一番大切かという問いについて。
それは、よい人間関係。
想像をしてみる。
差別されていても、不自由であっても、能力がなくても、病気であっても、戦争中であっても、尊厳を踏みにじられても、心から、心からお互いを想いやり合う、家族と恋人と友人がいたら十分だ。
これは本当に当たり前のこと。
実際に、何かの部分が大切にできなくても、それを大切にしようとする真剣な想いが相手に伝われば十分だ。
心から思いやるには相手がいる。
どんな人間にも好きになれるというわけではない。
自分に嫌なことをする人は好きになれない。
よき相手は、少なからず、最低限の大切な何かをもっていなければならない。思いやり、礼儀、約束を守ること、正しい行いをすること、考えること、こういうそれぞれは、人間がよい関係を保つために、人間がつくった大切なことだ。これらをよいとするから、これらがある人間を人間はよい人間と言う。だから、この大切なことのどれかが欠けると、人間関係がうまくいかない。こういう諸々を大切にするのは簡単なことではない。例えば、貧しすぎると自分優位になりやすく、知識がなければ正しい行いができない。約束がなければ守れないし、真似ないと礼を体得できない。だからこそ、お金とか能力とか知識とかそういう付随するものも必要になる。