数字で見る世界と日本
数字はあくまで物事の一側面しか捉えることしかできません。
しかし、その側面を共有可能な、普遍的な価値基準を持って評価するには適切なツールだと思います。今回は、世界の中で日本はどういう位置づけにあるのかということを把握するためと、英語を勉強する動機付けのため、ざっくばらんに色んな「数字」を引っ張ってきました。
世界の情報(主にYoutube動画”Did you know”より引用)
・現在の世界人口は70億人以上。2050年には90億人。1秒で2.5人増えている。
・もしあなたが中国で「100万人に1人の逸材」なら、あなたみたいな人が中国国内に1300人いる。
・中国はまもなく世界一英語が話されている国になる。
・インドの「IQが高い側から25%」はアメリカの全人口より多い。
つまりアメリカに生まれる全ての子供よりインドに生まれる優等生の方が多い。
・2010年に需要のある仕事上位10位は、2004年にはまだ存在していない。
日本の情報
・1年に30億円以上が落とし物として届けられる。
・2年連続で京都が観光都市ランキング1位。
・総合的な豊かさ?2008年 1位 http://hon.bunshun.jp/articles/-/3003
・相対的貧困率 Worst 4位。
・世界に先駆けて超高齢化社会突入。2050年には1.5人で1人の高齢者を支える。
・TOEFL点数 アジア30カ国中28位
・国の借金1044兆円
・世界の経済成長率ランキング 188カ国中172位
・GDP 1995年 2位 2015年 3位
・一人あたりGDP 1995年 3位 2015年 20位
・貯蓄率 1995年 12.6% 2009年 2.3%
・学力 2000年 数学的リテラシー1位、科学的リテラシー2位、読解力8位
2012年 数学的リテラシー7位 科学的リテラシー4位 読解力4位
感想
怖いなと感じました。
発展途上国の経済的な急成長、世界人口の異常な増加、AIによる単純労働の減少、が国同士、人同士の競争を激化させます。さらに、グローバル化がそれに拍車をかけます。そして、多くの敗者を生み出します。日本は、国レベルの戦いで負け組サイドに位置し、結果、国内で敗者を多く生み出し、敗者にとって暮らしにくい国になると思います。というのも、経済的な成長率はマイナス傾向ですし、海外と戦う上で必要不可欠な英語が話せません。だから、これまでと比べると国レベルでも、個人レベルでも競争力は相対的に劣っていくんじゃないかと思います。そうして、競争に負けた者は生活をギリギリ支えるためのお金しか手に入りません。しかも、その苦しめられる数は決して少なくないでしょう。というのも、柳井正さんの言うように、今後、世界同一賃金が当たり前の世界になるとすると、年収が100万円か1億円に分かれる中間層のいない世界になるようです。高収入層はもちろん低収入層より少ないので、半数以上は低収入層になると考えられます。これは、格差が広がっていってるアメリカでは約半分が年収300万円以下(2009年)であることを考えると無視できない仮説ですね。 つまり、暮らしにくいと感じる国民が半分以上になる未来が待っているかもしれないのです。柳井氏が「グローバル経済というのは『Grow or Die』」と述べてますが、日本はどちらに転ぶのでしょうか。
もう、これまで通り「お上についていけば何とかなる」では済まされなくなってきました。環境が昔と比べれば大きく変わっていってるのですから、それに応じて自分自身の在るべき姿も変わらなければ淘汰されてしまいます。もちろん、上記な述べたような未来になるかは確証は持てませんし、上記に述べた未来にならないことも確証は持てません。でも、どちらかと言うと、日本の未来に希望があると言ってる人は見たことがないので(なんとかしようとしている方は沢山見かけるが)暗めな未来が待っている方があり得ると思います。そんな不安な未来に対応するためには、社会に興味・関心を持って、何をすべきか考える姿勢が大事なようです。
追加
年間1万人の過労死
年間3万人の自殺 ・300万人の精神疾患
労災認定「813人」
不払い残業代は年間27兆円(1993年)
GDP比5.4%